こんにちは。
すてでぃです。
今回は、
(東野圭吾)
を、ご紹介したいと思います。
【概要】
- 発行日:2004年12月
- 発行元:朝日新聞出版
【内容】
妻を5年前に亡くしている長峰重樹の1人娘・絵摩が、未成年の少年グループに暴行され殺されてしまう。
あるきっかけで犯人を知った長峰は、復讐を決意する。
正義とは何か。
【評価】
私が感じた印象をざっくり5つに分けて、わかりやすく星の数で表してみました(★が少ないと低評価、★が多いと高評価)
・読みやすさ ★★★★☆
・予想外展開 ★★★☆☆
・ドキドキ感 ★★★★☆
・涙腺崩壊度 ★☆☆☆☆
・総合満足度 ★★★☆☆
【感想】
かなり重くて悲しい内容ですが、さすが東野圭吾さん、とても読みやすいのでサクサク読むことができます。
そして、この作品はとても考えさせられる作品だと思います。
もし自分が長峰の立場だったら、同じ事をするだろうか。
これはもう当事者にならないと、わからない問題です。
娘が殺されたから、殺した犯人に復讐する父親は"正義"なのか、"悪"なのか。
答えは人それぞれであり、簡単に出るものでもありません。
私は、復讐はさすがに"正義"ではないが、父親の行動は"悪"でもないと思う。
本当の"悪"というのは、
罪が軽くなると知って犯罪を犯す未成年の少年達であり、
未成年なら罪を軽くし、更正させるべきだと謳っている少年法であり、
犯罪を犯す少年達を育てた親であり、
こういった事実に無関心な我々である。
この作品は、2009年に寺尾聰さん主演で映画化されています。
原作と比べてしまうと、どうしても物足りなさは感じてしまいますが、映画は時間が決まっているので仕方ないと思います。
それでも、この話の核である"正義とは何か、悪とは何か"という問題提起はされていますので、原作と同じく考えさせられる作品になっています。
原作も映画も、長峰が最後どうなるか、ラストまで目が離せません。
それではまた。
すてでぃでした。